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研究会報告

第11回日本肩関節理学療法研究会

第11回日本肩関節理学療法研究会は、昨年開催予定でしたが、震災のため開催できませんでした。今回は復興支援セミナーとして再度、この熊本の地で開催することができました。
メインテーマを「腱板断裂治療の最新の知見と理学療法」として、327名の参加者が全国各地より集まりました。
開会式では、研究会から益城町と熊本城に義援金の寄付を行ったことを報告させて頂きました。

今回のプログラムは菅谷啓之先生(船橋整形外科病院,の医師)、石井壮郎先生(松戸整形外科病院の医師)による特別講演、甲斐義浩先生(京都橘大学,PT)によるレクチャー、三浦雄一郎先生(伏見岡本病院,PT)による特別講演をメインに企画し、その他にも、肩を語る会、当会役員による教育講演、レクチャー、そして症例から学ぶ会とまさに盛りだくさんの内容となりました。

講師の皆様ならびに参加していただきました方々に感謝いたします。

2017年8月26日(土)1日目

レクチャー1 肩周囲の触察

当会恒例の高濱照(九州中央リハビリテーション学院)、西川仁史先生(甲南女子大学)による『肩関節周囲の触察講習』が開催されました。今回は56名の理学療法士、作業療法士の先生方が参加されました。

教育講演1

今回も恒例となりました高濱照先生(九州中央リハビリテーション学院)による『肩関節解剖(基礎)』が行われました。上腕三頭筋長頭と肩峰下インピンジメントとの関係、水平内転の正しい動かし方など、今年も基本に戻り解剖学を学ぶよい機会となりました。

レクチャー2

京都橘大学の甲斐義浩先生から『肩関節の基礎運動学(肩甲骨)』をご講演頂きました。 肩関節の基礎運動学を理解する上で、特に基本的な肩甲骨運動について健常者(若年者・高齢者)や肩疾患保有者を対象とした3次元肩甲骨運動の基礎研究結果と肩峰下病変と肩甲骨運動の関係についてご講演頂きました。

特別講演1

三浦雄一郎先生(伏見岡本病院)から「腱板断裂の理学療法~保存療法アプローチ~」をご講演頂きました。臨床における筋電図による分析、無症候性腱板断裂症例の上肢挙上時の肩甲骨運動の特徴についてご紹介いただきました。また、運動療法の鍵となる自動介助運動、運動療法を行う姿勢の効果についてもご教示して頂きました。

2017年8月27日(日)2日目

特別講演2

肩関節鏡視下手術において世界的にご活躍されている菅谷啓之先生(船橋整形外科病院スポーツ医学センター)より「腱板断裂の診断と治療 Update」と称してご講演頂きました。
腱板断裂に対する保存療法、手術適応、手術療法と後療法について解説して頂きました。
腱板断裂の病態や治療方針について、セラピストにもとてもわかりやすく、ご丁寧に説明いただきました。
また、医師と理学療法士との連携の重要性や患者に対する姿勢ついても大変勉強させて頂きました。
近年増えてきているリバース型肩関節人工関節(RSA)のUpdateと称して菅谷啓之先生(船橋整形外科病院スポーツ医学センター)にご講演頂きました。
本邦への導入への経緯やリバース型人工関節の適応、術式、術後成績などを実際の症例を交えながらご提示して頂きました。

肩を語る会

今回はシンポジウムとし、腱板断裂術後の理学療法をテーマに溝田丈士先生(副島整形外科病院)、宮崎茂明先生(宮崎大学医学部附属病院)、澤野 靖之先生(船橋整形外科病院) 3名の先生方にご発表頂き、腱板断裂に対する各施設での取り組み方や工夫点などをご報告して頂きました。

特別講演3

石井壮郎先生(松戸整形外科病院)からは「投球障害肩の予防について~投球障害肩発症予測システムの紹介~」をご講演頂きました。天気予報のように投球障害が発生する確立を予測し、選手の予防意識を高めるきっかけになるシステムの紹介をして頂きました。その開発経緯や活用方法、更には最新の知見として人工知能(AI)を用いた最新の動作分析手法についてもご提示して頂きました。
症例検討会では、今村友則先生(熊本セントラル病院)、東島徹平(鶴田整形外科)のお二人の先生方よりご提示頂き、活発な質疑応答もあり、大変盛り上がりました。来年も聞きたいこと、討議したいことなど沢山あるかと思いますので、多くの皆さまの発表をお待ちしています。臨床での悩みを解決しましょう。 今回の熊本開催の運営にご協力頂いた九州中央リハビリテーション学院の先生方、佐賀県の副島整形外科の先生方には大変感謝申し上げます。来年は東京での開催を予定しております。みなさま、ぜひご参加のほどよろしくお願い致します。