日本肩関節理学療法研究会

第13回日本肩関節理学療法研究会開催報告

第13回日本肩関節理学療法研究会は、メインテーマを「最新の知識を学ぶ」として、161名の参加者で帝京科学大学千住キャンパスにて行われました。解剖学、ファシアとハイドロリリース、胸郭出口症候群など多くの講演を取り上げました。

2019年7月27日(土)1日目

レクチャー1 肩周囲の触察

当会恒例の立花孝(信原病院)、西川仁史先生(甲南女子大学)による『肩関節周囲の触察講習』が開催されました。今回は38名の理学療法士、作業療法士の先生方が参加されました。

特別講演2

壇 順司先生(帝京大学福岡医療技術学部)による『三角筋の構造と機能について』が行われました。三角筋の構造から機能を解剖学や筋の作用について事細かくご講演して頂きました。

特別講演1

池上博泰先生(東邦大学医療センター大橋病院 整形外科)から『上肢末梢神経損傷~肩甲帯周囲を中心にご講演して頂きました。肩と治療する場合は手と肘まで評価して治療に臨むことの大切さをご講演頂きました。また、実際の神経損傷例や手術療法の実際についてご提示して頂きました。

2019年7月28日(日)2日目

特別講演3

弘前大学 総合診療部医師 小林只先生より第1部では『ファシアとハイドロリリースの歴史・定義と基礎』についてご講演頂きました。Fasciaの歴史や定義について理解を深めることができました。また、第2部では普段診療で実施しているエコーを用いた診断や治療のデモンストレーションをして頂き、病態や治療方針について、セラピストにもとてもわかりやすく、ご丁寧に説明いただきました。

教育講演1

那須久代先生(東京医科歯科大学臨床解剖学分野)『肩周囲の機能解剖』を空間と通るものをキーワードに腕神経叢についてご提示して頂きました。

教育講演2

千葉慎一先生(脇田整形外科)より肩関節運動における胸郭の機能を講演して頂きました。臨床の中で混乱しやすい部分でもありますが、胸郭・肩甲骨についてわかりやすく、ご講演頂きました。

特別講演4

船越忠直先生(慶友整形外科病院 整形外科)より『胸郭出口症候群の診断と治療』と称してご講演頂きました。胸郭出口症候群は症状が多彩で明確な診断基準が難しいとされていますが、病態、臨床症状、CTやエコーを用いた評価、手術についてご丁寧にご提示して頂きました。

特別講演5

井上彰先生(慶友整形外科クリニック)より『胸郭出口症候群の理学療法』と称してオーバーヘッドスポーツと胸郭出口症候群に対する理学療法の評価と治療へのヒントをご提示して頂きました。野球肘の痛みであってもTOSを念頭に理学療法を行う必要性についてご講演頂きました。

症例から学ぶ会

大野智貴先生(目白整形外科内科)、宮下直也先生(松戸整形外科病院)のお二人の先生方よりご提示頂き、活発な質疑応答もあり、大変盛り上がりました。

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